11月に開催したセミナーで配布したツールの一例

今回の記事では、標題のツールを紹介します。

まず、11月1日と8日に経済産業調査会主催で開催された私が講師を担当したセミナーに、沢山の皆さんに参加いただきまして、誠にありがとうございました。

このセミナーでは以前の記事で紹介した分析ツールの他に、このセミナーのために画像のようなツールも配布しました。


このツールは、これまでの記事で書いたいろいろな数式や条件付き書式などを組み合わせることで、画像のようにIPCの説明を読み込み分析できるツールとなっています。

具体的には、J列とK列にIPCのコードと件数等を貼り付けることで、自動的に画像のような集計表にすることができます。

特に、A列で特許分類のメイングループを3桁に変換することで適切にソートができるようにしていますし、セクションからメイングループまでの説明も読み込ませています。
そして、件数等の列にデータバーを表示しつつ、件数等の上位1位の行にオレンジ色、2~5位までに黄色を付けることで件数での比較や重点分類も見つけやすくしています。
ついでに、初期状態で全ての項目が1画面に収まるように各項目の表示内容も工夫しています。もちろん、メイングループの説明などを読みたいときは幅を適宜調整することもできます。

特許分類の分析を行う場合に、分類ごとの集計だけをする場合や分類を集計してその分類に説明を付けることはありますが、上位階層の説明まで併記して表示するようなツールは多くなく、特許分類の意味を適切に理解するために、このツールもなかなか便利ではないかと思っています。

本当ならこういう記事をセミナーの前に投稿すべきなんでしょうが、資料作りで忙しくそれどころではないというのもあり、セミナー講師は難しいなと感じます。

今回の記事は以上です。

 弊所では今回説明したようなツール・手法など様々な特許情報分析の手法を鋭意開発しており、クライアントの要望に沿った分析手法の開発も行っています(なお、弊所では顧問契約をしていただいているクライアント様には弊所開発のツールを自由に利用して頂いています)。

 また、このような分析手法に関する個別指導・セミナーや、個別の分析プロジェクトについても対応可能です。ご相談などありましたら管理人の特許事務所のページからお知らせください。

 よろしくお願いします。