未出願領域を考慮したFタームのクロス集計分析ツール

今日のJP-NETのセミナーを見ていたら「Fターム観点マップ」という名称でFタームの「課題×解決手段」、「用途×効果」などの分析に使えるFタームのクロス集計機能が追加されたそうです。ホワイトスペースを検討するのに使えるのだとか便利そうですね。

面白そうだったので、エクセルで類似ツールを作ってみました。最近追加されたFilter関数を使うと画像のように選択したテーマコードにおける観点のリストや(左側)、クロス集計する縦軸と横軸のタームコード(右側)も簡単に抽出してくれます。ちなみに、FタームのデータはPMGSのバルクデータでもらった40万行のFタームのデータを使っています。新しいPCになってこういう処理も楽に得できるようになったかも・・・?

普段の分析ではパテントマップEXZを使ってしていますが、こういう少し変わった分析をするには自作する必要がありますが、頭の体操になって面白いです。

このツールの分析における使い方のキモは、出願していない分類も可視化できて検討することができるところですね。かといって出願していないところが有益なホワイトスペースかどうかはわかりませんが。

画像はIPCがH01M10/056である全固体電池関連のIPCの500件ぐらいの母集団のデータで試作的に処理した例です。

この手法は、Fタームに限らずIPCにも展開して、1のメイングループ内の各サブグループの分類を縦軸にとり、2のメイングループ内の各サブグループの分類を横軸にとったクロス集計みたいな作りにしてもいいかもしれませんね。出願していないところを可視化するのも大事です。

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