データ分析に役立つエクセルの条件付き書式によるマーキング法

今回の記事では、エクセルの条件付き書式で、特許情報分析用のデータを見やすくマーキングする方法を紹介します。

エクセルの条件付き書式では、データバーやカラースケールなどを使うことで、集計したデータの最大値や件数の傾向などを見やすく表示することができます。
通常の使い方では、各セルの値が他のセルの値と比較して大きい小さいが分かるように各セルのバーの長さや色が決まるように設定する場合が多いです。

しかし、条件付き書式では、1セルだけで完結させずに他のセルまで色塗りをすることもできます。
例えば、画像の例のようにF列が「アイウ株式会社」であるときだけB列からH列まで塗りつぶすというような数式を作ることもできます。これは、例えば自社の出願や注目している他社出願に関する行だけをマーキングして目立たせることで、注目しやすく表示することができます。


一例として、一番上の例の条件付き書式のルールを示します。
条件付き書式では、ルールの部分で条件を指定し、適用先で範囲を指定します。
下のような条件を設定することで、特に注目すべき項目にマーキングして見やすく表示することで、データの検討をする際の注意力の負担を低減することができます。


同様の条件付き書式の使い方として、集計した結果について件数の上位○位までマーキングをするとか、順位によって色を塗り分けるといったマーキングをすることもできます。

 ということで、今回は条件付き書式を使ったマーキング方法について紹介しました。弊所ではこのような手法を含め様々な特許情報分析に役立つ手法を開発しており、クライアントの要望に沿った分析手法の開発も行っています(なお、弊所では顧問契約をしていただいているクライアント様には弊所開発のツールを適時提供し自由に使って頂いています)。
 また、このような分析手法に関する個別指導・セミナーや、個別の分析プロジェクトについても対応可能です。ご相談などありましたら管理人の特許事務所のページからお知らせください。
 よろしくお願いします。